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コロナ後遺症に翻弄されて転職活動が長引いた話

※結構長いです。思い出として書いてる俺得な記録となります。コロナ後の体調不良に悩んでる人には参考になるかもしれません。

転職活動を8月に始め、9/6(水)に〇ルカリからオファーを頂きました。
楽しそうな職場だったのでとても嬉しかったです。

ところがオファーを貰った直後に体調が急変。
9/10(日)までの数日間、高い熱と激しい咳に苦しみます。
この頃は「インフルエンザっぽいから数日寝れば治るでしょ」と思ってました。

9/11(月)の朝、起きたら熱と咳の症状が無くなっていたので一安心。
仕事に行くため、洗面台で支度をしていたら急に立ち眩みのような目まいがします。だんじりの上に立っている感覚で最初は面白がっていたのですが、視界の周りが白くなってきて、立っていられなくなったので布団に移動。横になった後に、今まで経験したことのないくらい強い吐き気が襲ってきました。
数分したら吐き気は治まり、仕事を休む連絡をしてから1日安静にしてました。病み上がりで体が弱っただけだと自分に言い聞かせてました。

9/12(火)の朝、便意で目を覚まします。尿意ではなく便意です。これも初めての経験でした。
用を足し始めたら直ぐに吐き気がして、どのような体勢になったらいいのか分からず、とりあえずいつでも足の間に吐けるように、股を開いた状態で用を足しました。(汚い表現ですみません)
この日から、体がフワフワする軽い目まいと、薄っすらとした吐き気を常に感じるようになりました。
横になっても、睡眠をとっても、何をしていても薄い吐き気がつきまといます。

9/13(水)の朝も便意で目を覚まします。フワフワした感覚と薄い吐き気も続いています。
また、この時まで頭を使う活動をしてこなかったため気付かなかったのですが、集中力と思考力が低下するブレインフォグの状態になっていることに気付きます。
何かおかしいと思い、病院に行くことにしました。「診察前に念のためコロナの検査しとく?」と看護師に促され検査したところ、コロナ陽性。

内科医に「コロナ後遺症でブレインフォグは聞くけど、目まいと吐き気は珍しいね。とりあえず対症療法として目まいと吐き気の薬を処方しておくね。」と言われ、薬を貰って帰宅。おおもとの原因が分かったので少し安心しました。

9/14(木)も便意で起きます。フワフワ感と薄い吐き気も健在。薬を飲んでも症状は全く改善しません。
後遺症の症状が出て4日目なのに治る予兆がなかったのでさすがに焦りました。ネットで調べたところ、半年以上もコロナ後遺症に苦しむ人が一定数いるらしく、さらに不安になりました。
一番精神的にきたのがブレインフォグです。仕事の打合せで質問に回答している最中に質問の内容を忘れてしまったり、何のためにブラウザの新しいタブを開いたのか忘れてたりした時は泣きなくなりました。仕事が全く手につかないだけでなく、趣味のゲームやプログラミングもままならなく、ぼーっとYouTubeを見てることしかできない状況に恐怖を覚えました。こんなのが半年以上も続いたらどうしようと。

9/15(金)からは便意で起きることはなくなりました。
ただ、目まいと吐き気の症状は5日経っても治りません。バランス感覚をつかさどる三半規管がやられてる可能性も考え、藁にもすがる思いで耳鼻科へ。「三半規管ではないね。神経を修復するのに大事なビタミンB12と、血流をよくする薬を出しとくね。」と言われ帰宅。

効かなさそうだなと思いつつも処方された薬を飲み、案の定、薬は効きませんでした。
ここからは少し諦めの気持ちが出てきました。一刻も早く治そうという気持ちがなくなり、後遺症と共存する生活もありなのかなと考えてました。

オファーの承諾期限を延ばしてもらっていた〇ルカリには辞退のメールを出し、辞めると伝えていた上司にも「やっぱり辞めるの止めます」とマイナビ転職のCMみたいなことを電話で伝えました。上司に「分かったよ。辛いと思うけど、辛いことは長く続くことはないからゆっくり治してね。」と言われ、電話越しに号泣してしまいました。本当にいい上司です。結構救われました。

症状を調べまくったところ、症状が似ている病気が2つありました。「自律神経失調症」と「うつ病」です。とりあえず「自律神経失調症」に照準を合わせてみることに。

自律神経失調症に明確な治療法はなく、生活習慣の改善と精神療法くらいしかないそうです。生活習慣は全く乱れていないし、精神面も悪くはないと思っていたのでもっと調べていると、ダルビッシュが自律神経失調症っぽい症状に2年間苦しんだというYouTube動画にたどり着きました。彼が試した治療法は背骨コンディショニングと言われるものでした。

WBCでダルビッシュを好きになったので、彼の言うことを真に受けてみることに。背中周りのストレッチ動画をYouTubeで漁り、毎日風呂上りにやるようにしました。
また、アメリカの大学院で大変だった頃にやっていた瞑想も寝る前にするようにしました。

  • 背骨を動かす動作(この動画の全体)
  • 肩甲骨を動かす動作(この動画の2:28~5:46)
  • 寝る前の瞑想(この動画、終わる前に大体寝落ちしてます)

すると1週間もすると目まいや薄い吐き気の症状が出なくなり、2週間経った10月になるとブレインフォグの症状がだいぶ良くなりました(夜や疲れが溜まった時はたまに発症してました)。
そして10月中旬には、疲れやすいという状態を除き、完治に近くなっていました。体力をつけるために区民プールに週2回程通い始めたのもこの頃です。

ダルビッシュの言うことを聞いていなくても、もしかしたら治ってたかもしれませんが、感覚的にはかなり意味があったと思います。また、〇ルカリのオファーを辞退しなくてもよかったかもしれませんが、何か意味があったのだと腹落ちさせています。

そんなこんなで、11月に入ると、2カ所からほぼ同時に転職の誘いがありました。
1社目は知り合いからの誘いで、2社目は転職サイト経由で非公開求人の案内が会社から直接来ました。

さっそく1社目に応募したところ、書類で落とされました笑。
「書類で落とされたんですけど笑」と知り合いに報告したら、数時間後に採用担当の方からお詫びメールが来たので面白かったです。応募ポジションの役割的に、年齢でフィルターがかかっていたそうです。

2社目は、まずはカジュアル面談をしていただきました。面談前は知らなかったのですが、面談が全部英語でした。人事部の採用担当の方が英語の方が得意だったためです。英語は普通に話せるので問題はなかったのですが、こんなにもグローバルな会社なのか、と良い意味で驚きました。

結局1日違いで両社からオファーを頂くことができ、2社目に行くことに決めました。

2社目を選んだ理由の最大の理由は、30歳の自分を管理職として採用してくださるからです。年間売上が2兆円を超えている日系企業ですが、年功序列に囚われない採用文化や、会社を成長させていこうという本気の姿勢にとても感銘を受けました。また、最終面談でお話しさせていただいた執行役員の人柄が素晴らしく、(めったに感じることではないのですが)この人の下で働きたいと感じました。

転職先が再度決まったことで、上司に「辞めようとしたのを止めるのをやっぱ止めます」とマイナビ転職のCMのようなことをまた伝えました。特段驚く様子もなく、快く送り出していただけることに再度感謝の気持ちでいっぱいになりました。

話が長くなりましたが、会社員としては来年2月から新たなステージで頑張ることになります。どんな困難があっても、自分らしく引き続きマイペースで楽しんでいこうと思います。